【長野】おやき

ご当地おやつ
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【特徴】
・長野を代表する郷土食の一つで、小麦粉や雑穀粉を練った生地で野沢菜等具材を包んで焼き蒸したものです。
・表面の皮はパリパリ、内側は蒸すためもちもちと、独特の食感を楽しめます。
・おやきの餡の具材は野菜・山菜がよく使われ、中でも野沢菜やメジャーですが、旬の野菜(春はふきやうど、夏は丸なす、秋はきのこやくりなど)も具材になります。餡の味付は、信州味噌で炒めたり・醤油で甘辛く煮たりして味付けします。また、あんこ・かぼちゃなど、甘い餡仕立てのものもあります。

・おやきは中にぎっしり野菜を入れるため、栄養も摂取できる一方カロリーも1個あたり約150キロカロリーとおにぎりの180キロカロリーよりも低く、カロリー見合いでコスパの高い食べものです。
・今ではバリュエーションは多様で、作り方も発祥とされる長野北部では焼いたもの、善光寺周辺では焼いてから蒸したものなど、餡もチーズやポテトサラダ、牛スジの代わりタネなど様々です。
・具材次第では、主食にもおやつにも、あるいはおつまみにもなれるマルチプレイヤーです。

【ヒストリー】
・歴史は非常に古く、縄文時代には、雑穀を使ったおやきの原型と思われる遺物が発掘されています。いわゆる縄文土器で焼いて作っていたようです。
・長野北部が発祥とされています。この地域は山間地かつ豪雪地帯で、コメの品種改良も今ほど進んでいなかった時代には稲作が難しく、小麦や雑穀がお米代わりに栽培されてきました。
・結果、農作業の合間に簡単に食べられる食事もおにぎりではなく、小麦粉から作られた灰焼きおやきが食されてきました。灰焼きおやきは、いろりのほうろくでおやきの表面を焼きパリパリにしてから、いろりの灰の中で蒸し焼きにしたものです。十分に焼けたら灰から取り出し、周りの灰を払い落として頂きます。
・おやきは長野県内全域に観光資源として普及していき、調理方法もあげ焼きや蒸かしなど、様々なバリエーションが増えていきました。

【名店】
○あづみ堂(モダンなおやき)
・大正4年創業の老舗漬物屋「まるたか」により運営されており、安曇野インターにほど近い商業施設「スワンガーデン安曇野」内に製造直販店としてお店を構えています。
・提供するおやきの具材は常時20種類以上と豊富なラインナップを揃えており、定番の野沢菜はもちろん、牛スジ煮込み、ミートソース、クリームシチューなどの変わり種もあります。
・また、おやきの皮も薄皮、そば皮、蒸し、揚げなど様々なものを揃えています。
・店内には大きな囲炉裏があり、購入したおやきをセルフで囲炉裏で表面を焼いてその場で頂くこともできます。
・また、インターに近いことから観光客向けに信州のご当地もの(日本酒、野沢菜、りんご、わさび、そば、、)も揃えており、お土産需要も取り込んでいます。
・元々の漬物店としてのブランドのままだと提供価値がぼやけますので、別ブランドである「あづみ堂」として明確におやきの専門店として焦点を絞り込んでいます。また、観光需要を取り込むべく、幅広い顧客が買いやすいよう具材の餡や皮のラインを広げたり、囲炉裏でおやきを炙るアクティビティを用意したり、幅広いお土産を揃えたりと、随所に工夫が凝らしてあります。

○いろは堂(昔ながらのおやき)
・長野市鬼無里(きなさ)地区に本店を構えるおやき専門店で、1925年創業の老舗です。
・長野市中心部からは車で40分程度かかる山あいの地域ですが、このお店は行列が絶えません。
・具材は野沢菜、さつまいも、かぼちゃ、なす、ねぎみそ、野菜ミックス(キャベツ、にんじん、玉ねぎ、野沢菜)など豊富なラインナップですが、郷愁を誘う郷土料理としての軸はぶれていません。
・というのも、本店には今風のカフェを併設しており、スイーツやタイカレーを提供していますが、その際にはおやきをそのまま使うのではなく、おやきの生地からインスパイアされて開発したドーナツをセットで提供しており、おやき自体の提供価値(素朴な郷土料理)の価値はぶれないようにしています。
・当店のおやきは通販でも提供しているほか、販売拠点として、善光寺や小布施など県内主要観光地に加えて、東京・立川にも拠点を有しています。また、県内外のスーパー・百貨店等小売店にも商品を卸すなど、多様な販売チャネルを確保しています。

○小川の庄縄文おやき村(囲炉裏の焼きおやき)
・小川村に本店がある創業1986年の老舗で、囲炉裏を使った昔ながらの焼きおやきが楽しめます。
・おやきが目の前の囲炉裏で焼かれたアツアツのおやきをほおばりながら、お味噌汁、お漬物、そば茶をセルフサービス式でいただくことができます。
・また、おやき村では囲炉裏でおやき作りを体験することができます。
・蒸しタイプのおやき「縄文おやき」も提供しており、こちらは通販で購入することができます。
・本店以外にも、善光寺門前の観光施設(ぱてぃお大門)に出店しており、こちらでも焼きおやきが食べられるほか、囲炉裏を使ったおやき作りを体験できます。
・このお店の特徴は、囲炉裏を使った昔ながらの焼きおやき、という提供価値を保つため、いろは堂のように多店舗展開はしていませんが、逆に現地でしか食べれない、という希少性を保つことができています。
・一方で、通販で販売しても味・風味が保てるよう工夫した蒸しタイプのおやき「縄文おやき」も開発・提供しており、焼きおやきのブランド毀損を回避しつつ、販路開拓を進めることができています。

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