十和田バラ焼き
・大量の玉ねぎと牛バラ肉を、醤油ベースの甘辛タレでからめて鉄板で水分を飛ばし切るまで焼き切った料理です。
・熱々の牛バラ肉、玉ねぎ、醤油ベースの青森産のりんご・にんにくが入った甘辛タレが三位一体となって口内を襲撃します。
・そもそもは、青森・十和田市のお隣である三沢市に第二次大戦後、米軍基地が建設され、その際に全国から集まった建設作業員の胃袋を満たすために開発されたのが、牛バラ肉を使った「バラ焼き」だそうです。
・元祖は三沢基地近くの食堂「赤のれん」(食べログ3.5超)です。一人用の鉄板に玉ねぎと味付けされたバラ肉が配膳され、自分でちょうど良い焼き加減にするスタイル。冷たいビール片手に、目の前の熱々の鉄板から直接肉をつまんで口に放り込むなんて最高ですね。
・発祥地である三沢より十和田市にバラ焼きが根付いた背景としては、南部鉄器のような鉄製の生活用品が十和田で普及しており、バラ焼きの必需品である鉄板もまた広く十和田に普及していたことにあるようです。
ペアリングはIPAで
・脂身のある牛バラ肉で濃い味付けですから、香り・苦味が強めのIPAスタイルのビールがよく合います。
・定番は、イギリス創業のブリュードッグでしょうか。グレープフルーツのような華やかな香りとしっかりとした苦味がガツンと味わえるビールで、濃ゆい牛バラとよく合います。
・国産だと、日本で初めて地ビールを発売したエチゴビールのFLYING IPAでしょうか。ホップを多量に使用することで爽やかな香りとパンチのある苦味が両立しています。